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アートを愛する人の旅

アートを愛する者にとって、最高の時間とは、創造的で息を呑むような素晴らしい作品と魂が触れ合う瞬間を意味するのではないだろうか。アートを愛する旅人にとって、旅先で博物館やギャラリーを訪れることは、最高の芸術に感謝し、その地の文化や歴史について知る、まさに一石二鳥の選択だ。もしあなたがそのようなアートラバーであるなら、次に紹介する7つの旅先はきっとあなたの芸術的な欲求を満たしてくれることだろう。

 

フィレンツェ(イタリア)

 1 Chris Yunker

出典: Chris Yunker

フィレンチェの街は、アートであふれている。その意味で、フィレンチェは美術愛好家にとっては世界最高の都市のひとつと言えるだろう。アートはフィレンツェの街のいたる所にある。街から公共の広場、ギャラリーに到るまで、アートを愛する旅人を失望させるものはないだろう。アカデミア美術館(Galleria dell’Accademia)に立ち寄り、ミケランジェロのダヴィデ像を見よう。ここではダヴィデ像以外のミケランジェロの作品や、ルネサンス期の絵画も見ることができる。ウフィツィ美術館(Uffizi Gallery)で時を過ごそう。ここは世界的に有名なイタリアルネサンス絵画の宝庫である。ランツィの回廊(LoggiadeiLanzi)は、古代およびルネサンス美術の野外彫刻展示場になっている。街を散策して、素晴らしい建築物や教会を眺めて見よう。朝日がのぼる時、そして日暮れの瞬間、これらの街が見せる素晴らしい横顔をぜひカメラに収めよう。

 

パリ(フランス)

 2 MoyanBrenn

出典: MoyanBrenn

 

パリの街で芸術を見つけようとした時、どこから探検を始めようか。おそらくカルナヴァレ博物館(MuseeCarnavalet)を訪れて、パリの魅力的な歴史をよく知ることから始めるのがいいであろう。その後、近隣のいくつかの美術館に出かけてみよう。パブロ・ピカソの作品を展示するピカソ美術館や現代写真芸術作品を展示するヨーロッパ写真美術館(Maison Europeenee de la Photographie)を訪問先に選んでみよう。パリへの訪問が初めてなら、もちろんルーヴル美術館とオルセー美術館は外せない。ルーヴル美術館は世界で最も大きく、最も訪問者の多い美術館の一つだ。ルーヴル美術館をくまなく楽しむためには数日かかる。モナリザ、リバティー・リーディング・ザ・ピープル、ラスメーカーのような有名な作品を含む35,000点を超えるアートが展示されているからだ。オルセー美術館には、モネ、マネット、ルノワール、セザンヌ、ゴッホなどの作品が展示されている。またフランスの誇る印象派、後期印象派、アール・ヌーヴォー期の作品も多く展示されている。

 

ロンドン(イギリス)

 3 Pedro Szekely

出典: Pedro Szekely

 

ロンドンにある信じられないほど素晴らしい美術館やギャラリーのほとんどは、入場無料である。ロンドンの街が提供するものすべてを列挙しようとするならば、1ページ、2ページでは書ききれないだろう。トラファルガー広場にあるナショナルギャラリーは、その利便性を考えても訪問先から外せない。観光がてら、少し立ち寄って2,300点以上の芸術作品を楽しむことができてしまうのだ。ビクトリア&アルバート博物館に立ち寄って7階建ての室内に展示された彫刻、陶器、ガラス工芸、ジュエリー、家具、ファッションを愛でよう。テート・ブリテンとテート・モダンは両方とも訪れてみよう。テート・ブリテンは世界最大の英国芸術コレクションを誇る。 テート・モダンは、世界的に有名な近代、現代アートを展示している。 ナショナル・ポートレート・ギャラリーにも立ち寄って、英国代表する王族、政治家、ミュージシャン、俳優たちの顔を見てみよう。より近代的で庶民的な作品に触れたいなら、ソーホーの画廊をのぞいて見よう。

 

 

アムステルダム(オランダ)

 4 MoyanBrenn

出典: MoyanBrenn

アムステルダムのアートを想う時、真っ先に頭に浮かんでくるのは、アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)であろう。このオランダが誇る国立博物館は、100万点を超えるコレクションから8,000点の芸術作品を展示している。見所はやはり、レンブラント、フェルメール、ファン・ゴッホの作品だ。より多くのゴッホの作品をみたいなら、近隣に位置するゴッホ美術館を訪れよう。ゴッホが手がけた何百もの絵画、スケッチ、そして手紙を見ることができる。アムステルダムのアートについて、より多くを知りたいと思ったらカナル・博物館(カナル邸宅の中にある小さな博物館の集まり)、ファン・ローン・ミュージアム(17世紀の豪商の裕福な暮らしぶりを見ることができる)、フォトグラフィー博物館(印象的な写真の展示を見ることができる)を訪れて見よう。複数の博物館・美術館に行くつもりなら、アムステルダム・シティ・カードを購入しよう。数多くの博物館・美術館への入場が無料になる。

 

 

 

 

ベルリン(ドイツ)

 5 Zoetnet

出典: Zoetnet

活気に満ちたアートギャラリーで知られるベルリンは、洗練された芸術を好む旅人に最適の場所だろう。アート好きの友人とベルリン行きのフライトを予約して、まずはハンブルク駅現代美術館を訪れてみよう。もともと駅舎だったこの美術館では、ベルリンの起業家エーリヒ・マルコスの作品を多く展示している。次の訪問先はギャラリー・オープンが良いだろう。おそらく近い将来名をはせるだろう若い現代アーティスをの作品に驚嘆させられるだろう。写真が好きなら、C/Oベルリンで、まだ無名の写真家、世界的に有名な写真家の両方の作品をみるのがいいだろう。コレクター・ルーム(Collectors Room)では、ヨーロッパで名高い芸術愛好家のトーマス・オルブリットのコレクションを見ることができる。ベルリンやその歴史に興味があるなら、ベルリン美術館(BerlinischeGalerie)を訪れてほしい。1870年から今日に至るまでのベルリンのアーティストによる展覧会や作品の常設展をみることができる。

 

 

 

ローマ(イタリア)

 6 MoyanBrenn

出典: MoyanBrenn

芸術はローマであり、ローマは芸術そのものだ。54のギャラリーを持つ世界最大規模の博物館、バチカン美術館を訪れよう。バチカン美術館は、システィーナ礼拝堂、ラファエッロの間、地図のギャラリー、グレゴリアーノ・エジプト美術館、碑文のギャラリー、教皇座、聖ペテロ教会などで有名だ。次の行き先はボルゲーゼ美術館が良いだろう。ボルゲーゼ美術館は予約制で、2時間間隔での入場となっているので、事前予約を忘れないようにしよう。オベリスク、噴水、彫像を眺めながら街を散歩しよう。ローマの町を象徴する泉といえば、やはりトレヴィの泉だ。しかし、ナヴォーナ広場とフェリクス水道の泉、パオラの泉にも忘れずに立ち寄ろう。伝説や歴史を大事にするローマだが、近代美術も大切にしている。展示内容もさながら建築物としても非常に見応えのある国立21世紀美術館(MAXXI)にも訪れてみよう。

 

 

サンクトペテルブルク(ロシア)

 7 Sandra Cohen-Rose and Colin Rose

出典: Sandra Cohen-Rose and Colin Rose

アートを愛する旅人なら、この町を忘れてはならない。サンクトペテルブルクは信じられないほどの芸術であふれている。世界で最も古く、最も大きな博物館の一つであるザ・ステート・エルミタージュ・ミュージアムを訪れてみよう。この博物館は、宮殿堤防に沿い冬宮殿を含む 六つの歴史的建造物の複合施設だ。コレクションは300万点以上にのぼり、そのうちのほんの一部が360室に常設展示されている。少し異なった芸術を堪能したいなら、ファベルジェ博物館を訪れてみよう。金や銀のアイテム、絵画、磁器など、4,000点を超える装飾品と美術品が展示されている。博物館のコレクションのハイライトは、何と言っても15個のファベルジェ・エッグだ。そのうち9つは、最後の2人の皇帝のために作られたインペリアル・イースター・エッグだ。街中にある宮殿や大聖堂にも忘れずに立ち寄ろう。古い時代と新しい時代のアートを堪能することができるだろう。

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