旅に出る。テーマパーク、神社、地元の市場、背の高い大きな建造物を訪れる。しかし、それらのものは、旅先の魅力の一部でしかない。ついつい「訪問先リスト」に入れそびれてしまうもの。忘れてしまいがちな場所。それは自然に最も近い場所、庭園だ。美しい庭園を歩いていると、特別なリフレッシュ感を得ることができる。心が平穏になり、喜びの感情が湧き上がり、そして自然に対する深い感謝の気持ちが芽生えてくる。美しい花や緑豊かな植物を愛で、鳥のさえずりや爽やかな風を感じる。それだけでなく、庭園はその歴史考えると驚くべき素晴らしい存在だ。ここに5つの世界最高の庭園を紹介する。すべては無理でも、ぜひ一つは訪問して、その美しさと歴史を体感してもらいたい。
砂漠植物園、アリゾナ州フェニックス（米国）
出典: Artotem
今日米国へのフライトは、多く就航しているので、この世界的に有名な砂漠の庭園に訪れることは難しいことではない。１９３７年にアリゾナ・カクタス・ネイティブ・フローラ・ソサエティーによって設立され、１９３９年に現在の地に作られた砂漠植物園は、北西南西部の砂漠に見られる植物を中心とした多くの乾燥植物を展示している。また植物園は、ユニークな砂漠の植物を展示することで、フェニックスが誇るポイント(Phoenix Point of Pride)として指定されている。植物園の広さは140エーカーに及び、139の異なる種類の21,000以上の砂漠植物を展示している。また、169種類の希少種の砂漠植物と1350種類のサボテンの植物のコレクションでも有名だ。園内は舗装された舗道が整備されているため、簡単に歩き回ることはできるが、熱と乾燥に対する注意は必要だ。春に来訪する、たくさんの美しい蝶も注目に値する。
クロード・モネの庭、ジヴェルニー（北フランス）
出典: Harvey Barrison
フランスを代表する画家であり、印象派の先駆けでもあるオスカー・クロード・モネ（Oscar Claude-Monet）の領地にあるこの庭園は、モネ自身が日本画に触発されてデザインしたものである。クロード・モネは1890年にこの庭園の設計に取り掛かり始めた。家の近くに流れていた川を睡蓮でいっぱいの池に変えた。池には太鼓橋もかけた。
フランス行きの航空券を予約するなら、ぜひこの庭園を行き先リストに加えよう。庭園は「花の庭」と「水の庭」の２つに分かれている。クロード・モネの家の前広がる「花の庭」には、さまざまな種の花がたくさん混在し咲き乱れている。バラとたくさんの果樹がこの庭の見所だ。「水の庭」の池のほとりにはたくさんのヤナギの木を見ることができる。美しい藤と澄んだ水に小さな橋の影が映し出される風景は、一見の価値がある。
王立植物園（キューガーデン）、キュー（英国ロンドン）
出典: Katie Hannan
ジョージ3世の母であるオーガスタ妃によって１７５９年に設立されたこの王立植物園は、326エーカーもの敷地に、5万種以上の植物を有している。
まずは、庭園の中でひときわ目をひく温室、パーム・ハウスを訪ねてみましょう。パーム・ハウスは、それは多くの熱帯雨林植物を展示するヴィクトリア時代のガラス建築物だ。プリンセス・オブ・ウェールズの温室に行ってみよう。１０の異なる気候ゾーンに分かれた温室では、植物に合わせて、温度や湿度が制御されている。ここでは、砂漠の植物、肉食植物、そしてさまざまな種類の蘭を見ることができる。また、周辺の美しい景色を眺めることができる高さ59フィートの空中散策路もある。アートギャラリーやユニークな建物にもぜひ足を運んでみよう。
ノンヌット・トロピカル・ボタニカルガーデン, パタヤ（タイ）
出典: Thrillseekr
パタヤの人気観光スポットであるノンヌット・トロピカル・ボタニカルガーデンを訪ねてみよう。 500エーカーあまりの広大な敷地は国内最大規模で、対照的にデザインされた美しい植物園では670種以上の花を見ることができる。
1.1kmの散策路を歩いて、その美しさを堪能してみよう。盆栽、シダ、ヤシ、サボテン、蘭、各々セクションごとに展示されている植物を愛でよう。美しく剪定された木々も見応えがある。
美しい庭園だけでなく、園内では、伝統的な舞踊や音楽のタイカルチャーショーを見ることもできる。車博物館や釣り池を訪れるもよし。象のショーを楽しむこともできる。サイクリングをしたり、象に乗ったり、あるいは湖でボート遊びをすることもできる。楽しみが満載の庭園だ。
ヴェルサイユ庭園（フランス）
出典: Jason Burmeister
世界で最も美しく巨大な庭園であり、フランス式庭園の最高傑作として知られるヴェルサイユ庭園は、800ヘクタールの土地に広がる壮大な庭園だ。1661年ルイ14世の統治時代に造営、その後何度か改修され、40年という長い歳月をかけて完成された。この美しい庭園は、ヴェルサイユ宮殿とともに1979年にユネスコ世界遺産に認定された。庭園には、３００ヘクタールに渡る森林、何百エーカーにも渡る花壇、全長３５キロの運河、600の噴水と372の彫刻がある。また、20万本の樹木と21万本以上の花が植えられている。
庭の下段には1.5キロメートルのグランド・カナル大運河があり、たくさんのオークの木、野生の桜、トネリコの木が植えられている。大運河ではボートに乗ってみよう。水上から広大なヴェルサイユ庭園の魅惑的な景色を拝むことができる。泉水もヴェルサイユ庭園の魅力の一つだ。ほとんどの泉水には、神話に基づく名前がつけられ、サトゥルヌス、キューピッド、ケレース、フローラ、ネプチューンなどそれにちなんだ彫刻が設置されている。
現在フランスへのフライトは多く就航しているので、この美しい庭を訪れられない理由はない。実際、この庭園には毎年600万人以上の訪問者がある。フランスで最も人気のあるこの美しい庭園をぜひ訪れてみよう。